2013 ototoy講座 週末ガジェット倶楽部 自分だけの音楽ガジェットをつくってみよう!

 開催日時 2013/10/19 11/16 12/21

MANA MUSIC EFFECTでは、「オリジナル・エフェクター作成塾」に続き、「週末ガジェット倶楽部」と題して
電子楽器をつくる講座を東京・代々木<オトトイの学校>にて、2013年10月より3回にわたって実施しました!
今回は毎回楽器の製作があり、大学の講義の1ヶ月分を一回の講座に集約するという講師の意気込みもあり
内容は相当濃いものとなりました。毎回の講座時間が4時間を超える!というハードな内容にもかかわらず
受講生の方は楽器完成まで熱心に取り組まれていました。






第1回2013/10/19電子楽器をお洒落なミニ電子キーボードにアレンジしてみよう。

内容 市販の電子工作のキットを製作し自分流に改造してみる。

 (副題 キットを製作してから、楽器としての問題点を考えて、
楽器にするための改造を行う。)


1製作前の練習 配線の仕方や部品の取り付けなどを練習

2製作開始 ガイドに従ってキットを見本通りに作る。

3完成したキットで演奏してみる。

4改造

5改造のヒントにそって自分流にカスタマイズ

6演奏

改造前電子木琴のキット
   見本の改造例
   製作風景
演奏中
生徒作品
生徒作品

  




1回では市販の電子キットをまず説明書通りに
製作した後、キットの仕組みを理解したのち自分流に
改造していくという内容でした。

はじめに、はんだ付けや配線の剥き方、部品の取り付け方の
練習をした後、キットの製作を行いました。
受講生の皆様はスイスイとキットの製作まで行い、
まずはお手本通りに全員音出しできました。

その後、完成したキットの考察を行いこのキットを楽器とするには
何が足りないかを考えてもらいました。

今回のキットのポイントは。音の出し方にあります。
このキットにおいては、音を出すためには
基板上のセンサー部分に手をふれなければいけませんでした。
これでは楽器としては使いづらいので、
キーボード(ユーザーインターフェイス)を基板から独立して
自分の使いやすいように配置するという
アレンジを行う必要がありました。

今回は時間と費用の都合上こちらで用意した材料を使い
(ケースはタッパ、センサは画鋲)自分流にアレンジしてもらいました。

また、一度改造を行った後、実際に演奏をしてみて
改造を再度行うというかなり実戦度の高いアレンジとなり
受講生は自分専用の機材をつくる楽しみに熱中しておりました。
また完成したキットにエフェクターを通すことにより、
音作りの楽しみも体験していただきました。




第2回2013/11/16第2回 簡易録音再生機をミニサンプラーに改造

内容 市販のキットを製作、自分流に改造してみる。

(副題 キットに使われている部品のデータシートから、改造できる可能性を探る。)


1製作前の練習

2製作前のキットの説明 部品のデータシートからの改造の検討

3製作開始

簡易録音再生キット

見本ミニサンプラーへ改造

 生徒作品


 生徒作品 裏側


今回は時間の都合上、通常のキットから
改造する手順や考え方を説明しました。

前回の講座で検討した点を踏まえつつ、
楽器として使うための機能を追加し、
またキットに使われているICのデータシートから
そのICの拡張機能を利用して改造を行うという点を説明しました。

今回の製作は、タイトルにあるように
「ミニサンプラーへ改造する」という目的があり、
キットでは録音再生が1つしかできないのですが、
これを4つ録音(サンプリング)できるようにして、
かつ、サンプリング周波数を変化させることにより
ピッチを変化させるという機能もつけました。

また通常のマイク録音にライン録音も付加し、
出力にはラインアウトやボリュームを付けるなど
改造点が多くなりました。

そのため、基板のパターンを削ったり、
配線を小さいICの足部分から出したり、
追加のボタンを増やしたりと改造レベルも中級でした。

そのため何時間の製作の後完成しても音がでない、
動作が安定しないといった現象が頻発しました。
しかし、それも楽器製作の途中では
必ず出会うことなのでそこから問題を発見するという
地道な作業を行い、
その結果全員音出しおよびサンプラーへの改造が成功しました。

第3回2013/12/21 ブレッドボードを 使って、回路図からガジェットを作ってみよう!      

 (副題 回路図を読めるようになって簡単な楽器を作れるようになる)

内容 

1 部品、 回路図の説明

2 製作開始


製作物

○LED回路

○LM386を使用したアンプ

○ピエゾマイク

○コンデンサマイク

555オシレーター〜改造光オシレーターへ




製作風景




全3回の講座を通して受講された生徒の作品

ブレッドボードとは部品をはんだ付けしなくても、
ブロックのように組める便利なものです。

今回は回路図を見ながらLEDを点けるという
簡単なものから、簡易アンプ、オシレーターなどを作りました。

まずは回路図記号の読み方や、部品の説明などの
座学を行いました。回路図から製作を行うための
最低限の電気の知識を習得してもらい、
その後に簡単なLEDを付けるという回路から
製作を始めました。

LEDを一つ点灯させるという実に簡単な回路ですが、
回路図から実際の部品の配置を行うというのは
初めての方には難しいものです。
思い通りにLEDが点かないという現象が現れ、
そのたびにお手本のブレッドボードを
眺めながら修正するという作業となりました。

その後、回路図を見ながら実際に部品を使って機材を作り、
動作をその都度確認するという行為を繰り返しました。

いつもの講座あれば、製作の時には
必ずはんだ付けの作業がありますので、
失敗すると修復するまで時間がかかるのですが、
ブレッドボードでは何度でも失敗もできますし、
やり直しができますので気軽に製作ができます。

最後はオシレーターをつくり、光センサーへ改造を行い
自由に演奏してもらいました。

この最後のオシレーターの部分をとても楽しく受講生の
方々は演奏していました。

この講座では製作物としては
形が残るものはありませんでしたが、
回路図を読んで製作を繰り返すことにより、
製作における回路図というハードルが
若干低くなり、また、キットから卒業して
自分で回路図から楽器を
製作することへの糸口となったと思います。


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